卵巣のう腫 痛み

卵巣のう腫による痛み

卵巣のう腫という病気は女性ならばどなたでも有りうる婦人病の一つで、生理がはじまる年齢の若い方から30代くらいの方まで、実にさまざまな年齢層の方が発症すると言われている病気で、痛みがあまりないので気付かない事がほとんどです。

というのも卵巣という臓器は痛みを感じない臓器だからで、もしも卵巣のう腫が原因で痛みを感じるとしたら、それは卵巣が卵巣のう腫によって腫れてしまって茎捻転という状態になってからだと言えるかもしれません。しかももしも茎捻転を起こしたら痛いどころではないのです。

痛みを感じない臓器なために卵巣のう腫は発見するのが遅くなってしまいがちです。通常卵巣のう腫を発見するとしたら、何か別の検査をしたときなどに偶然発見されるのが一般的で、例えば会社での健康診断や定期検診などを受けた時などに発見されたりします。

ちなみに卵巣のう腫がもしも発見されたとしても、良性であった場合はこれといった治療をするのではなく、経過観察をする事が多く、そのまま痛みも感じないまま一生を過ごす人もいるくらいです。もちろん大きさによっては治療を受けなくてはならない事もあります。

特に卵巣のう腫の大きさが5cm以上になるようであれば、緊急的に手術を受ける事もあるようです。たかが5cmくらいでと思うかもしれませんが、通常卵巣の大きさは1cmほどの大きさなので、5cmも大きくなっていたのでは茎捻転をお越しかねないからです。

ただし、もしも出産したいという希望がある場合には、卵巣のう腫の手術も卵巣を残す形で行われる事もあります。なので卵巣のう腫も発見が早い方が良いに越したことはありませんね。痛みを感じるほどの大きさになってしまってからでは遅いのです。

卵巣のう腫の再発リスク

卵巣のう腫は一度治療をしたとしても、病巣が残っていたりすれば当然再発の危険性というのはあると言えます。特に卵巣摘出の手術や卵巣のう腫の病巣のみを摘出したという人に再発の可能性は残されるのではないでしょうか。

というのも、卵巣のう腫の手術には、茎捻転による緊急手術以外の3種類の手術があり、その中で卵巣を温存して腫瘍の部分のみを摘出した場合、全ての病巣を取り除けていない場合が無いとは言い切れません。このため何年か経ってから再発するリスクがあるのです。

特に皮様のう腫の場合に再発をする事が多いようで、卵巣を温存する方法で手術をした場合、数年間経過してから再び卵巣のう腫となるケースがあるようです。これは医療ミスという事ではなくて、患者さんが出産を臨んだケースなどの場合に卵巣を残すのは当然と言える措置です。

大抵の場合卵巣のう腫による不妊は卵巣のう腫の病巣の摘出後数ヶ月くらいで妊娠する可能性が高いという事から、不妊治療の一貫として行われるケースもあります。また、卵巣全てを摘出してしまうと体調不良になったりする事もあるので、全て摘出しない事が多いのですがその分再発のリスクはあるという事になります。

卵巣のう腫の病巣の摘出のみを行なった後の卵巣のう腫の再発の確率はハッキリと言える事ではありませんが、だいたい10%前後であると言われています。なので全ての患者さんが再発するという事ではありません。ただ皮様のう腫の場合には再発する確率が高いのは事実のようです。

また、卵巣のう腫の手術後5年以内の再発が多いので、病巣の摘出手術を受けた場合には再発予防をしたり、定期的な検診を行うようにした方が良いでしょう。

卵巣のう腫の症状

卵巣のう腫の症状には卵巣のう腫の種類によって違ってくると言われています。卵巣のう腫の種類は良性である「卵巣のう腫」と「充実性腫瘍(卵巣がん)」の二種類があり、良性の中にも「皮様のう腫」「偽ムチンのう腫」「しょう液性のう腫」があります。

一般的に卵巣のう腫と診断された患者さんに多いのが「しょう液性のう腫」というもので、水のような分泌液が卵巣の中にたまるというもので、症状としては卵巣が水風船のように膨らむというものがあります。痛みはほとんど無いので気付かない事が多いようです。

ご存知のように、卵巣は痛みなどを感じない臓器なので、症状といってもある程度の大きさにならないとあらわれない事が多く、もしも症状が出るとしたら卵巣のう腫の大きさが握りこぶしの大きさくらいになってからだと言われています。

そのくらいの大きさにまで卵巣のう腫が成長してしまうと、大きくなった卵巣が他の臓器を押したりしてしまうので、その圧迫によってさまざまな症状が出てきます。例えば膀胱を押してしまうためにトイレが近くなってしまうとかですね。

他にも痩せた方(標準体型)の方だったら、お腹がぽこっと膨らんでしまうので「あれ?卵巣のう腫かな?」なんて思うかもしれません。他にも卵巣のう腫が腸を圧迫するために便秘症に悩む事もあるかもしれませんね。このように卵巣のう腫によって他の部分に症状があらわれるのです。

卵巣のう腫でもっとも怖い症状といえば茎捻転というもので、これは5cm以上の大きさになってしまった場合に起こる可能性が高いもので、卵巣が卵管の部分でねじれてしまう事です。これは激痛や吐き気やひどい時には痛みなどのショックで失神する場合もあるので注意が必要です。

卵巣のう腫の治療

卵巣のう腫を発見した場合の治療ですが、卵巣のう腫の大きさが3cm以下だったりした場合には、ほとんどの場合そのまま経過観察をする事がほとんどで、これといった治療をしないものです。

もしも卵巣のう腫で治療をするとしたらそれは手術という事になると思うのですが、卵巣のう腫の手術による治療というのは、緊急的な場合(茎捻転など)に卵巣を摘出してしまわなくてはならない手術があります。

もちろん全ての卵巣のう腫の治療に手術を適用にするのではなく、卵巣のう腫の状態や大きさによって違ってきます。若い女性の発症率が多いので、当然その後に妊娠を希望する方もおられます。

このため卵巣を温存する方法で卵巣のう腫の治療をする事があります。これは手術によって卵巣を傷つけないように周りの卵巣のう腫を切除するものです。この手術を「のう腫核出術」と言います。

卵巣のう腫の病巣と卵巣を摘出しなくてはならない場合の治療として行われる手術を「卵巣摘出術」といいます。卵巣は2つある臓器なので、片方を摘出してしまったとしても残りの卵巣が元気ならばまず問題はないようです。

これだけを見てみると、卵巣のう腫の治療は手術しかないのか?と思うかもしれませんが、現在のところ卵巣のう腫の治療法は病巣の切除という事になりそうです。

いずれにしても早目に発見する事ができれば茎捻転などの危険性は回避できるので、定期的に卵巣のう腫の検査を受けるのも良い方法かもしれません。

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