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筋腫が複数である多発性の子宮筋腫は一般的なことであり、特別なものではありません。84%以上が多発性であるという統計もあるほどなので、多発性であることを悲観する必要はないでしょう。

多発性子宮筋腫を手術する際には、筋腫核手術を用いても取り残しがある危険性が大きく、すべてを摘出していないと再発のリスクが高まります。そうなってくると子宮全摘手術の方が効果という面で見ると優れてはいるものの、術後に妊娠や出産が不可能になるため、すべての患者さんにお勧めできるものではありません。

多発性子宮筋腫を治療することは大切ですが、そのために今後の出産を不可能にしてしまうことは、人生において大きな決断となりますので、慎重な判断が必要です。1人で考え込むだけではなく、婦人科の専門医にも相談すれば有益なアドバイスを受けられるかもしれません。

数多くの筋腫ができている多発性というと、治療が難しいというイメージがあるかもしれませんが、必ずしもそうではありません。最近では、手術によって摘出するのではなく、UAE(子宮動脈塞栓術)によって多発性子宮筋腫を治療するという方法もあります。UAEは実施している病院が限定されているうえ、治療費が高額になるという問題も含んでいます。気になる方は、UAEを実施している病院に問い合わせてみるのもよいでしょう。

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